kinnoiruka’s diary

波に揺られてゆんたくしたい       アラフォー主婦の日々あれこれ

道具も手づくり

今週のお題「手づくり」

 


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沖縄で紅型という染め物の職人をしていたことがあります。沖縄の強い紫外線に映えるカラフルで美しい染め物で、その目にも鮮やかな色彩に強く心惹かれたものです。

 

琉球王朝時代から受け継がれた手仕事で、大戦で一度は途切れかけた伝統技術ですが、今に繋いでこられた職人さんたちに感謝の想いです。

 

紅型の手仕事は染めるだけではありません。筆は美容院に頼んで若い人の柔らかい長い髪を取っておいてもらい、自分達で取ってきた竹にその髪を詰めて仕立てます。型彫りで使う台の「るくじゅう」は島豆腐を1〜2ヶ月乾燥させて作ります。黄色い染料はフクギの皮から煮出します。樹齢の長いフクギの木を倒すときには連絡がきて、みんなで皮を剥がしに行きました。

 

伝統工芸とはそのものを作る工程だけが手づくりではないものです。紅型は戦後物のない時代に復興されたということもありますが、道具作り、素材集めなど多くの創意工夫がみられます。此処まで続いてきた技術には見直される事がたくさん詰まっていると思います。